3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:30:53 ID:/Q1ON6yU0
side.まどか

まどか「う、うんっ」

もう陽も沈みかけたころ、わたしはほむらちゃんに頭を下げていました。

まどか「お願い、ほむらちゃん」

ほむら「駄目よ」

まどか「えっ…」

ほむら「魔女狩りは、あなたが思ってる以上に危険なものよ。

何故あなたはそんな分かりきったことを聞いているの」

こ、断られるのは薄々分かってたけど……ここまでストレートに言わなくたって…

でもわたしは、ほむたちゃんについていくって決めたんだから!

だ、だからっ、

まどか「で、でも……一生のお願い、ほむらちゃん。

絶対に邪魔するよなコトはしないから」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:44:14 ID:r0VtMcpq0
キュウうううううううべぇえええええええ!

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:32:56 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「何故あなたは私にばかり執着するの……。

ただ魔女との戦いを見ていたいだけなら、美樹さやかについてまわればいいのではないの?」

ううん、違うの、ほむらちゃん。私はね、ほむらちゃんが---

まどか「わ、わたしはっ、ほむらちゃんが、し、心配だからっ!」

いつのまにか、目に涙が溜まってるみたいです。

ほむらちゃん、私の知らない遠くへ行かないで。

なんでか、ほむらちゃんは一人にしちゃいけないって感じるの。

まどか「ね、ほむらちゃん、お願い、だよぉ」

何で私は泣いてるんだろう?

理由は……気付きたくないだけなのかもしれない。

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:35:06 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「駄目よ。

私は、常にあなたを守っていられるという訳じゃないわ。

それに……巴マミのようなことがないとも限らない」

わずかに声を落として、ほむらちゃんは続けます。

ほむら「そのとき、あなたはどうするつもりなの?

泣けば誰かが助けてくれるとでも思っているの?」

涙が頬を伝って落ちるのが、分かって。

ほむら「自分の事を守ることも出来ないのに、軽々しく着いていくだなんて言わないで」

ぽたり、と涙が地面に落ちました。

ほむらちゃん、どうしてそんな酷いことを言うの?

唾を飲み込みます。その時ーー

QB「その心配には及ばないよっ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:37:59 ID:/Q1ON6yU0
まどか「キュゥべえ!?」

突然の来訪に、一瞬考えていたことがすべて吹き飛びます。

QB「いざとなったら、僕がまどかと契約するよ。

それで問題ないだろう?」

ほむらちゃんが唇をを噛むのが分かりました。

ゆっくりと、ほむらちゃんが私のほうを向きます。

目が合って、私も自分の心が伝わるように見つめ返して。

ほむら「………………………分かったわ」

ほむらちゃんが渋々頷きます。

キュゥべえに助けられたみたいな形になっちゃったけど、ほむらちゃんも心の底から嫌だった訳じゃないみたい。

ほむらちゃん、ほんとに私のコト考えてくれてたんだ……。

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:40:51 ID:/Q1ON6yU0
まどか「ありがとう、キュゥべえ。それと……よろしくお願いします、ほむらちゃん!」

さっきとは違う種類の涙でほむらちゃんの顔が滲みます。

ほむら「でも」

ほむらちゃんの顔が私の顔の目の前に迫ります。

わわ、近いよ、ほむらちゃん。

ほむら「あなたは絶対、私が守るから。

だから、契約なんて……しないで」

顔が真っ赤になっている私のことなんて気にも留めず、ほむらちゃんはなぜか悲しそうな顔でいいます。

まどか「うん、分かったよ、ほむらちゃん」

胸がドキドキしてるの、きこえてないといいな。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:42:20 ID:Qz1qSMlyO
内心は鼻血が出るほど嬉しいくせにほむほむったら可愛いんだからもう

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:44:32 ID:/Q1ON6yU0
まどか「ほ、ほむらちゃんすごーい!!」

思わず驚嘆の声が出てしまいます。

私の目では、速すぎるほむらちゃんをずっと見つめていることはできないみたいです。

私も魔法少女になったら、あんな事できるようになるのかな?

QB「魔法少女にも個性があるからね。

まどかが魔法少女になったからといってほむらと同じことが出来るとは限らないよ。

それに今ほむらが戦っているのはただの使い魔だ。

恐らく、彼女もまだ本気を出してはいないと思うよ。」

まどか「キュ、キュゥべえは私の考えてることが分かるの?」

もしそうだとしたら……きっと、私のほむらちゃんへの気持ちも知られちゃってるのかな。

QB「まさか。

ただなんとなく、まどかはほむらに憧れているみたいだからさ。」

憧れ……そうなのかな……。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:47:21 ID:/Q1ON6yU0
まどか「うんっ、そうかも」

本当の気持ちは、押し隠して。

ほむら「終わったわ」

いつの間にか、ほむらちゃんが私たちの目の前に立っていました。

迷路のような空間も徐々に消えていきます。

ほむら「さ、まどか。

もう大分遅いわ。そろそろ帰ったほうがいいんじゃないのかしら?」

ほむらちゃんにそう言われて携帯の時計を見ると、もう九時を過ぎていました。

まどか「あ、う、うん。

あの、ほむらちゃん」

言おうと思っていたことが咄嗟に口から出てきません。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:50:37 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「私が家まで送っていくわ。

行くわよ、まどか 」

私の目には、ほむらちゃんがただキュゥべえから離れたいだけに見えるけど……それでも。

まどか「うん、ありがとう、ほむらちゃん」

ずっと言いたかったお礼を言えて、少し気分が楽になりました。



ほむら「それじゃ、まどか。

また明日、学校で」

私の気のせいかもしれないけど、ほんの少し、ほむらちゃんが優しくなっているように感じます。

まどか「ちょ、ちょっとまって、ほむらちゃん」

なんて考えている間に家に着いていました。

あわてて考えをまとめます。

もう一つだけ、最後に。

まどか「明日も…連れて行ってもらって、…いい?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:52:57 ID:/Q1ON6yU0
多分ほむらちゃんはわたしがこう言う事は予測してたんだと思います。

長いまつげがわずかに揺れた後、静かにほむらちゃんは口を開きました。

ほむら「構わないわ」

わっ、と心の中で歓声が上がるような気がしました。

ほむら「でも」

ほむらちゃんがコトバを続けます。

ほむら「次からは、アイツは連れて来ないで」

まどか「アイツって……キュゥべえのこと?でも……」

ほむら「あなたは私が守るから、だから……」

ほむらちゃんの目がぐっと近づきます。

心臓がドキッといって、わたしは頭が真っ白になった気がしました。

ほむら「それじゃ、また明日」

ほむらちゃんは静かに夜の中に消えていきました。

……何期待してんだろう、わたし。

まどか「バカみたい……」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:56:05 ID:/Q1ON6yU0
まどか「お疲れ様、ほむらちゃんっ」

最近毎日言うようになったこのフレーズを、また今日も使っちゃいました。

いつも同じコトしか言わない~っとか、思われてないかな。

ほむら「ありがとう、まどか」

もう二週間以上ほむらちゃんと魔女探しを続けています。

ほむらちゃんも、最近は笑顔をよく見せてくれるようになりました。

打ち解けてきてるのって、私の勘違いじゃ、ないよね?

まどか「でも、わたしはもっと……」

ほむら「?

まどか、今何か言ったかしら?」

少しイジワルして、『何もいってないよ』とでも言おうとした時、

ほむら「……誰っ!?」

ほむらちゃんがどこから取り出したのか、手のひらサイズの鉄砲を近くの木に向けて大声を出しました。

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 21:59:46 ID:/Q1ON6yU0
すると、ガサゴソとお決まりの擬音の後、木の陰から小動物が顔を出しました。

まどか「キュゥべえ!?」

QB「やあ、まどか。

久しぶりだね」

ほむら「何をしに来たの」

ほむらちゃんがわずかに顔をしかめながら聞きます。

こんなほむらちゃんの表情の変化も、前の私なら気づかなかっただろうな。

最近キュゥべえもめっきり私の前から姿を消し、ほとんどさやかちゃんと行動してるみたいです。

まどか「キュゥべえ、どうしたの?」

QB「なに、そろそろまどかが契約してくれる頃かと思ってね。

いつまでもほむらに付きまとう自分が嫌なんじゃないのかい、まどか」

QB「僕と契約すれば、キミもほむらと一緒に戦える。

どうだい?まどか」

ほむら「ダメよ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:02:49 ID:/Q1ON6yU0
支援感謝!すっごい感謝

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

わたしが何か言う前に、ほむらちゃんが静かに、でもはっきりと告げました。

キュゥべえの言ってることは、図星です。

わたし、ほんとは足手まといで邪魔なだけなんじゃないかって。

ほむら「あなたがなんと言おうと、まどかは魔法少女にはならない。

早く消えなさい」

まどか「ほ、ほむらちゃん……」

わたしは感謝と申し訳なさで胸がいっぱいになってしまいました。

QB「なら、仕方ないね。

また今度来るとするよ」

ほむら「いえ、『また』ではないわ。

もう二度と、まどかの前に姿を現さないで」

ほむらちゃんが絶対普段は使わないような声でいいます。

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:05:05 ID:/Q1ON6yU0
QB「やれやれ、仕方ないなあ。

わかったよ、ボクはもう二度とまどかの前に自分から姿を現すようなことはしない。

だけどその代わり、ボクからの条件も飲んで欲しい」

ほむら「……なに?」

ひぃ、ほむらちゃんのその声、ちょ、ちょっと怖いかも。

QB「キミがいつも使っているその銃、それを僕に渡して欲しい。

ボクの予想だけど、その銃がキミの能力の要になっているんじゃないのかい?

そうでなければ、きみがわざわざ魔力を込めた銃を持ち歩く理由にはならないだろう」

ーーーーーーーーーガラン。

ほむらちゃんが無造作に鉄砲を投げます。

ほむら「消えなさい。

そして約束通り、もうまどかの前に姿を現さないで」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:05:25 ID:r0VtMcpq0
なんかこのまどかスグに契約してしまいそうで怖いな

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:08:16 ID:/Q1ON6yU0
QB「分かったよ、ふぅ。

何故キミたち人間は、そんなに単一個体に執着するんだい?

訳が分からないよ」

キュゥべえが一瞬わたしの方を見て言います。

QB「それじゃあまどか、お別れだ。

残念だけど仕方ないね」

それだけいうと、尻尾で銃をつかみあげて、静かに歩いていってしまいました。

ほむら「…………ごめんなさい、まどか。

あなたの意思も聞かずに」

ううん、いいんだよ、ほむらちゃん。

わたしはほむらちゃんがいれば、願いなんてーーーー。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:12:38 ID:/Q1ON6yU0
二週間後、わたしはほむらちゃんの家の前にいました。

いつもならとっくに魔女退治に行っている時間なのに、ほむらちゃんはなかなか出てきません。

押していいのかな、お、押しちゃえ!

--ピン、ポーーーン

インターホンを押すと、数十秒後にほむらちゃんが家から出てきました。

まどか「どうしたの、ほむらちゃん。

具合、悪いの?」

ほむら「いえ、違うわ。

でも………あなたには、話すべきでしょうね。」

そう言って、静かに部屋に招き入れてくれました。

……そういえばわたし、ほむらちゃんの部屋に入るの初めてだ……。

ほむら「…………………………」

沈黙が気まずくて、必死に話題を探します。

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:15:27 ID:/Q1ON6yU0
まどか「あ、そ、そういえば、玄関の鍵、開けっ放しでいいの?

誰か、来ちゃうか、かも……」

ほむら「………………………」

うううぅぅぅ……。

ほ、ほむらちゃんが私に話があるんじゃなかったっけ?

こんなのってないよぉ……。

ほむら「佐倉杏子、という少女を憶えている?」

ぽつり、とほむらちゃんが話し始めました。

さくら、さん?それともきょうこ、ちゃん? う~~~ん……

まどか「え、えと知らないと、思うけど……」

ほむら「あぁ、そういえば彼女はまだまどかの前では名乗っていないのだったわね。

三週間ほど前に、美樹さやかと戦った魔法少女のことよ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:18:28 ID:/Q1ON6yU0
あ、あのきれいな赤髪の子かな?

まどか「赤い髪の女の子?」

ほむら「えぇ、そうよ。憶えているなら話は早いわ」

そこで一旦、言葉が途切れます。

ほむら「 一言で言うわね。」

ほむらちゃんが息を吸う。

ほむら「彼女が魔女化して、そして…………その後すぐに、討伐されたわ」

---------え?

ほむら「いい、まどか。ショックかもしれないけれど、よく聞いて。

あなたには、理解していて欲しいの。

魔法少女の本当の仕組みについて」

ほむらちゃんが僅かに顔を伏せます。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:22:09 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「まず、そうね……魔法少女が持つソウルジェム……」

ほむらちゃんが自分の指輪のついた右手を開きます。

ほむら「ここに穢れがたまりきると、魔法少女は……」

座っているはずなのに、眩暈を感じて。

ほむらちゃんの説明はあまり頭に入ってこなかったけど、二つ、はっきり分りました。

一つは、ほんの三週間ほど前に会ったばかりの少女が魔女になったということ。

二つ目は、ほむらちゃんもさやかちゃんも、いずれは魔女になってしまうということ。

ほむら「彼女は美樹さやかと親しく……

結局、魔女となった彼女は美樹……

あなたが気に病む……」

断片的な情報ばかりが頭に入ってきます。

そういえばさやかちゃんは今日学校に来なかったな、何て思い出しながら、なぜか……。

ほむら「ま、まどか?

何故泣いているの?」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:25:19 ID:/Q1ON6yU0
珍しくほむらちゃんが困惑してる。

そっか、私泣いてるんだ。

でも、それってあの佐倉さんのため?ううん、違う。

ほむらちゃんのことを見つめる。

困惑した表情を見せながら、オロオロしてるほむらちゃん。

頭の端っこでかわいいな、なんて思って、でも、ほむらちゃんも最後には、魔女に?

イヤだよぅ。

まどか「ほ、ほむらちゃんも、最後には、魔女にな、なっちゃうの?」

ところどころ声が裏返ってる。

自分で気付いてもどうしようもなくて。

一拍置いて、ほむらちゃんが答えます。

ほむら「そうね、恐らくは」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:28:56 ID:/Q1ON6yU0
多分なんで私が泣いてるのか、バレちゃったんだろうな。

冷静さを身に纏ったように、ほむらちゃんは言います。

ほむらちゃん、どうしたの?

私の目には、泣いてるように見えるよ。

まどか「ほ、ほむらちゃん、わたし、」

口から零れていく言葉と想いが、止められなくて、でも、止まらせる気も私にはない。

しっかりと息を吸う。

軽蔑されるかな、こんなときに。

でも、もう溢れちゃう。

まどか「ほ、ほむらちゃんのことが、好き」

また息を吸って、つづけます。

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:29:54 ID:Xkc/x6j20
あんこが魔女になる理由が見当たらない

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:33:05 ID:/Q1ON6yU0
>>31
sideさやかも考えてんだよ言わせんな恥ずかしい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まどか「わ、わたし、ご、ごめんね、こんな、時に、

でも、ほむらちゃんが魔女になる、なんて、すごく、イヤなの」

こんな時に、あなたは何を言ってるの?

冷静に考えなさい。

こんな言葉が返ってくるんだろうな。

まどか「だから、ほむらちゃん、わがままだって、分かってるけど、ず、ずっとわたしとーーんむっ」

視界が一瞬暗くなり、ほむらちゃんだと気付くと同時に体が暖かいモノに包まれます。

いい匂いがして、やっとほむらちゃんに抱きしめられていることを理解しました。

ほむら「…………落ち着いたかしら?」

今更になって心臓の鼓動がうるさく感じてきました。

あれ?でも………涙は止まってる。

ほむら「わたしも、まどかのことが好き。

あなたに初めて会う前からそうだった」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:36:27 ID:B/0zttL20
児童書読んでるみたいな感じでいいな、ですます調も

紫煙

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:39:39 ID:/Q1ON6yU0
まどか「ほむら、ちゃん……」

ほむら「安心して、まどか。

私は魔女にはならないわ」

身体を少し離して、私の顔を見つめながらほむらちゃんが微笑みます。

まどか「さっき言ってたことと違うよ…」

わずかに、わたしも微笑みを返します。

ほむらちゃんが私を安心させようと言ってくれたのなんて、分かりきってるもん。

ほむら「私は、本当は怖がりだから。

自分で決めるのが怖くて、まどかに任せようとしてる」

ほむらちゃんは怖がりなんかじゃないよ。

怖がりなのはわたし。

だから、ごめんね。こんな時でも、わたしはほむらちゃんに頼ってる。

まどか「ねぇ、ほむらちゃん。

ほむらちゃんはすごい女の子だよ。」

ほむら「え……?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:43:15 ID:/Q1ON6yU0
まどか「だって、ほむらちゃんは魔法少女だもん!

魔法少女になることを決意して、ずっと魔女と戦い続けてる。

私には、ぜったい真似出来ないことだよ」

ほむら「違うわ、まどかのーーーー」

まどか「それに、」

何か言いたそうなほむらちゃんを遮って、わたしは言う。

まどか「わたしは、ほむらちゃんが好き。

優しくて、強くて、なのにカッコよくて……」

何故かわたし、途中から涙声。

きっと、ほむらちゃんの目に涙が見えたから。

まどか「でもほむらちゃんは溜め込みすぎだよ。

なんでも自分だけで背負って、そんなんじゃいつか壊れちゃうよ。」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:46:08 ID:/Q1ON6yU0
もう何も怖くありません。

まどか「わたしじゃ、だめかな……。

わたしはほむらちゃんのためなら、何でも……」

前からずっと感じていたことを告げます。

ほむら「ま、まどか…ッ」

ほむらちゃんったら、泣き虫なんだから。

って、わたしが言えるセリフじゃないな。

まどか「ね、ほむらちゃん。悩まなきゃいけないことは、全部明日の私たちに任せてさ、もう今日は休んじゃおうよ!

たまにはサボっちゃおう?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:49:04 ID:r0VtMcpq0
>>39
>もう何も怖くありません。
やめろよ......やめろよ......

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:50:16 ID:/Q1ON6yU0
辛い事だからこそ、明るく言う。でも決して冗談めかさずに。

お母さんから教わった、大事なことの一つです。

ほむら「う、うん、ありがとう、まどか…」

弱弱しいほむらちゃんの声で名前を呼ばれます。

なぜかそれもほむらちゃんらしいと感じるから不思議だな。

まどか「ねぇ、ほむらちゃん。」

一旦言葉を切って、涙を拭きます。

どういう言い方で言えばいいのかな。

ううん、もう考えないで、素直に言っちゃおう。

まどか「今日、ほむらちゃんの家に泊めてもらってもいい?」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:52:09 ID:hZjpEGFX0
ほむらちゃんが出血多量で死んじゃう

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:52:26 ID:jk5GRoia0
言っとくけど俺は全力で支援してるからな

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:53:59 ID:/Q1ON6yU0
その後、二人ともあまり食欲が出なくて、適当にカップめんで夕飯を済ませました。

まどか「ふぅ、ご馳走様でした」

ほむら「ご馳走様」

実はカップめんも結構わたしには多かったけど……。

残すわけにも行かなくて、頑張って食べきりました。

まどか「あ、片付けは私がやるよ。

箸とコップだけだし、ね?」

ほむら「いいえ、まどかはお客様なんだから……

私に任せて、居間で寛いでいて」

あ、ピカーン。

名案、思いついちゃったかも。

まどか「じゃあ一緒に片そうよ。

私が洗い物するから、ほむらちゃんはテーブル拭くってコトで、……ダメかな?」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:54:53 ID:ZnZC1hUw0
なにこのまどか
かわいい

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:56:25 ID:/Q1ON6yU0
やっぱりほむほむは変態のほうが似合うかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほむら「でも………」

まどか「いいからいいから。

ほむらちゃんが片付けてるのに私だけくつろぐ、なんて出来ないよ」

ほむら「……分かったわ」

ヤレヤレ、とでも言うように頷くほむらちゃん。

…………可愛い。

ケホ、と慣れない咳払いをして、冷静を装って言います。

まどか「じゃ、がんばろっか!」

台所に向かい、丁寧に洗い物をこなす。

よし、大丈夫かな。

ほむらちゃんもおわったみたい。

時計を見ると、もう九時を回っていました。

まどか「ほむらちゃん、そろそろお風呂入らない?」

何気ない調子で、たずねます。

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:57:59 ID:1GGBnxaG0
ほむほむ内心祭り状態だろうな

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:58:37 ID:r0VtMcpq0
どんなほむほむでも俺は愛してる

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 22:59:07 ID:ZnZC1hUw0
変態のほむほむもいいけど
たまにはこのスレみたいなまともなほむほむもが見たかった

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:00:15 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「そうね、もうお湯は沸かしてあるから。

まどか、先に入って構わないわよ」

まどか「う、うん、あのね、それでなんだけど……」

ちょっと心臓がドキドキいってるみたい。

ほむら「何、……まどか?」

あぁもう、言っちゃえ!

まどか「ねぇ、お風呂……ほむらちゃんも一緒に入らない?」

ほむらちゃんの頬に少し朱が差すのが分かります。

ほむら「い、いえ、遠慮するわ。

まどかはお客様なんだから」

まどか「お客様なんて気にしないでって、さっきいったでしょ?

ね、ほむらちゃん、一緒に入ろうよ」

さっき一緒に片づけしたことが少しは影響してくれてるといいな。

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:00:57 ID:B/0zttL20
変態ほむほむは他でいっぱい見れるから、出来ればアニメ準拠の健気なほむほむのままでお願いします

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:03:46 ID:/Q1ON6yU0
全部、二人で一緒に。

わたしはね、ほむらちゃん。

ほむらちゃんのことを全部知りたいの。

だから………。

ほむら「………はぁ。

…………分かったわ。

じゃ、入りましょう」

やったぁ!

思わず顔に出るけど、気にしない。

ほむらちゃんと一緒に、お風呂です。

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:07:06 ID:/Q1ON6yU0
まどか「着替えてる最中から思ってたけど、ほむらちゃんってスタイルいいよねぇ~」

湯船につかりながら、髪を洗っているほむらちゃんに話しかけます。

ほむら「あ、余りじろじろ見ないで。

恥ずかしいわ」

そんなにスタイルいいのに、何で恥ずかしいんだろう?

まどか「あ、背中はわたしが洗ってあげるよ」

髪を洗い終わったほむらちゃんに言います。

ほむら「じ、自分で出来るわ」

まどか「そうじゃなくて、わたしがしたいだけ。

ね、ほむらちゃん」

諦めたようにほむらちゃんがため息をつきます。

ほむら「まどかは言い出したら止まらないわね。

………そうね、お願いするわ」

ほむらちゃんも素直になってきたなぁ。

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:10:28 ID:/Q1ON6yU0
な~んて思いながら、背中を流す為にほむらちゃんの背中に回ります。

わわ、真っ白できれいな背中。

まどか「な、流すよ……?」

ほむら「えぇ、お願い」

シャワーを弱めにしてほむらちゃんの背中にかけながら、左手で軽く撫でるようにこすりながら、泡を落としていきます。

あ、ちょっと泡が残っちゃってるな。

ほむら「……ッひゃ!?」

まどか「あ、ご、ごめんほむらちゃん、くすぐったかった?」

ちょっと手が敏感なところに当たっちゃったみたい。

でも、手を使ったほうが洗いやすいな。

ほむら「だ、大丈夫よ。

さ、次はまどかが身体を洗って」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:13:41 ID:JDhRbOie0
なんか温かい気持ちになる

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:13:43 ID:/Q1ON6yU0
まどか「うん」

ほむらちゃんが湯船に入り、わたしはシャンプーを手の上に乗せます。

手に上で軽く伸ばして、頭を優しく洗います。

ほむらちゃん、『ッひゃ』だって。可愛いなぁ。

ほむら「まどかの体型、わたしは好きだわ」

まどか「あ、え、えぇっ?」

思わず腕で身体を隠すようにすると、シャンプーが目に入ってしまいました。

まどか「いゃ、痛」

ま、まさかほむらちゃんがそんなコト言うなんて……。

不意打ちだよぉ。

ほむら「さ、まどか。

わたしが身体を洗ってあげるわ」

髪を洗い終わると、ほむらちゃんがわたしに言います。

………え?からだ?

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:17:53 ID:/Q1ON6yU0
まどか「え、いや、ほむらちゃん?

気持ちはすっっっごく嬉しいんだけど、え、えと、背中流してもらうくらいで、ダイジョブだよ……?」

ほむら「私がしたいだけよ」

あ、あれ、ほむらちゃん、もしかして、ちょっと怒ってる…?

まどか「え、えと、じゃあ、お願いしようかな………?」

ほむら「そうね、それがいいわ」

言うや否や、ほむらちゃんはボディソープを手に取り、泡立てた後、そのまま素手で私の首に触ります。

まどか「ほ、ほむらちゃん、な、素手?

た、タオルとかは使わないの?」

ほむら「まどかだって素手で私の背中を流したでしょ?

だから素手よ」

そ、それとこれとじゃ色々違うってば。

ほむら「それに、下手にタオルを使うよりも素手のほうが汚れを落としやすいのよ?

タオルだと皮膚を傷つけてしまう事があるらしいから」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:20:42 ID:/Q1ON6yU0
R-18にするつもりはないんだぜ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その話は知ってたけど、でもでも、えぇ~っと。

ほむら「まどかは綺麗な肌をしているのだから、そういう事、ちゃんと気にしたほうがいいわ」

真っ白な肌のほむらちゃんに言われても、劣等感しか湧かないよぉ……。

そうこうしてるうちに、ほむらちゃんは私の首、腕、背中を優しく洗ってくれていました。

まどか「ま、前はいいよ、自分で洗うから~」

悪あがきと知ってはいても、最後の願いを込めて言ってしまいます。

ほむら「私がしたいだけだから」

笑いながらほむらちゃんが言います。

良かった、ほむらちゃんが笑ってくれて、……………。

で、でも、それとこれとは別問題で……。

まどか「あっ、ひゃ、ぁあっ」

ほむらちゃんが撫でるように胸を洗います。

62: さっき十分で落ちたスレあるから気をつけて 2011/03/28 23:21:05 ID:b5TlJoXz0
まともなほむまど久々に見た気がする

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:23:50 ID:/Q1ON6yU0
思わず変な声が出ちゃって赤面する私に、ほむらちゃんが優しく微笑みます。

ほむら「まどかはやっぱり、可愛いわ」

また、赤面。

そのままほむらちゃんの手が下に向かいます。

まどか「あ、あぅ、ほむらちゃん、そこはだめっ」

ほむら「大丈夫、ね?まどか」

大丈夫じゃないよぉ。

ゆっくりとした動きでわたしのお尻を撫でながら、ほむらちゃんはわたしに尋ねます。

ほむら「まどか、気持ちいい?」

まどか「……う、うん、ほむらちゃん」

ほむら「そう、良かった」

そ知らぬ口調でほむらちゃんの手がわたしの足の付け根を撫で回します。

まどか「んぁっ、ほ、ほむらちゃん、だ、だめ……」

ほむら「大丈夫」

大丈夫じゃないってば~。

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:26:34 ID:/Q1ON6yU0
ほむら「はい、これで終わりよ

シャワーで流すから、じっとして」

足を洗ったあと、ほむらちゃんがわずかに急いだように言います。

少しうなだれて、ほむらちゃんの成すがままになります。

まどか「ほむらちゃん、あの……」

ほむら「さ、まどか。

軽く身体を拭いたら、このままベッドに」

わたしを気遣うようにほむらちゃんが言います。

ほむらちゃんはやっぱり、優しい。

…………わたしがヘンな誤解してるわけじゃ、ないよね。

「先に行ってて」と目で合図をして、ほむらちゃんはまた湯船につかります。

まどか「それじゃ、お先に」

ゆっくりとお風呂場を出て、タオルで髪を軽く拭きます。

このタオル、ほむらちゃんも使ってる物なのかな。

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:30:01 ID:/Q1ON6yU0
ちょ、ちょっとだけ匂い、嗅いでもいいよね。

まどか「………………」

ほむら「…………まどか?」

まどか「うひゃあっ!!」

ほむら「?

申し訳ないけれど、先に行っててほしいの。

そんなところにいたら、まどかの体が冷えてしまうわ」

まどか「う、うん、そうだよね。

それじゃ、先に待ってるから」

な、何やってるのわたしっ。

思わず声が裏返ってしまいました。

ほむら「……ごめんなさい、まどか」

浴槽からほむらちゃんの声が聞こえます。

ばれて、ないよね……ないといいなぁ。

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:33:30 ID:/Q1ON6yU0
まどか「えと、こっちかな…?」

食事中にほむらちゃんに教えてもらった道筋で寝室に向かいます。

扉を開け、部屋に中を覗き込むわたし、ちょっと変な子みたい。

まどか「うわあ………!」

思わず感嘆の声が漏れます。

天蓋付きのベッドが部屋の真ん中においてあります。

まどか「お姫様みたい……」

やっぱり、ほむらちゃんは女の子らしいなぁ。

普段クールだけど、みんなに隠してるところでは誰よりも女の子。

やっぱりわたし、ほむらちゃんのことが大好きだ。

まどか「えぇと、座っちゃっていいのかな……?」

ほむらちゃんに言われたことを思い出して、ベッドに腰掛けます。

まどか「ふぅ。

ほむらちゃん、まだかなぁ」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:36:46 ID:/Q1ON6yU0
ーーーーーーーーーーー五分後。

遅いなぁ。

先に行っててって言われたんだから、ほむらちゃんもすぐ来ると思ってたんだけど……。

ちょっと見に行ってみようかな?

そうわたしが思って、腰を上げたその瞬間ーーー

ガシャン。

ガラスの割れるような音が聞こえた気がしました。

まどか「!!…………ほ、ほむらちゃん……」

何でか心臓がバクバクとうるさくて。

背筋に嫌な汗が流れました。

息がうまく吸えなくて、それでも小走りになりながらお風呂場に向かいます。

まどか「ほむらちゃん?」

思わず名前を呼んでしまいます。

わたしの、気のせいだよね?

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:40:45 ID:/Q1ON6yU0
何も嫌なことなんて起こってない。

そう自分に言い聞かせ、お風呂場のドアを開けます。

まどか「…………えっ?」

そこには、何故か仰向けになって倒れているさやかちゃんがいました。

まどか「ど、どうしたのさやかちゃん!」

思わず体を揺さぶります。

しかし、さやかちゃんのその閉じたまぶたは何も反応してくれません。

どうすればいいんだろう。

思わず辺りを見回します。

浴室への扉が開いています。

そ、そうだ、ほむらちゃん!

ほむらちゃんなら、きっとなんとかしてくれる!

そう思って、すぐに浴室を覗き込みます。

そこには肩まで浴槽に浸かったほむらちゃんがいました。

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:44:22 ID:/Q1ON6yU0
まどか「ほむらちゃん!た、大変なの、さやかちゃんが………」

そこまで言って、気付きます。

ほむらちゃん、まったく動かない。

そ、それに、あのほむらちゃんが、わたしがここまで音を立てているのにまったく気付かないなんて有り得る、の?

浴室の扉も開いてるのに…………。

……そんなの、ぜったい。

…………おかしい。

やっとまともに働き出した頭が考えを勝手にまとめて行きます。

さやかちゃんが倒れていて、浴室の扉は開いていて、中には動かないほむらちゃん。

まどか「ほ、ほむらちゃん?ねぇ、ほむらちゃん!!」

嫌な予感を振り払うようにほむらちゃんの名前を呼びます。

まどか「ほむらちゃん!!」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:46:33 ID:/Q1ON6yU0
でも、ほむらちゃんの頭は浴槽の縁に上向きに乗ったまま、微動だにしません。

まどか「ほむらちゃん!!!怒るよ!」

つかつかとほむらちゃんに歩み寄って、顔にかかっている髪を手で払います。

まどか「ほむ、ら、ちゃん…………?」

わたしが大好きなほむらちゃんの可愛い顔。

そこにはめ込まれた二つの綺麗な色の瞳からは、………………。

………………もう光は失われていました。

反響する絶叫がわたしの口から漏れていることに気付くと同時に、立ちくらみを感じて、まだ濡れている床に倒れこみます。

まどか「あ、あ…………あぁ……………」

吐き気を感じて、胸を抑えます。

まどか「はっ……はっ……はっ……」

呼吸を整えることだけを考えて。

そのまま倒れこみそうな姿勢のまま、ゆっくりと呼吸するわたしの目に、横倒しになっている二本の足が映りました。

まどか「さやかちゃん……」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:47:10 ID:r0VtMcpq0
なんでだよ......なんで......

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:47:49 ID:6swoTbrm0
さやかにソウルジェム割られたか

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:51:22 ID:z074H76G0
俺もゴールドジェム砕かれるとこうなっちゃうんだよね

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:52:31 ID:/Q1ON6yU0
さやかちゃん、何があったの………?

わたしに教えて、これは現実なの?

まどか「さやかちゃん……。

…………!」

さやかちゃんの右手が何か、持ってる。

何故か見覚えのある気がするそれは…………

まどか「て、てっぽう、だよね…………?」

さやかちゃんはこれでほむらちゃんを撃ったの?

思わずほむらちゃんの身体を確認します。

虚ろな目をしたほむらちゃん。

まどか「……ッは」

乱れそうになる呼吸を無理やりせき止めて、身体を眺めます。

傷一つない、綺麗な身体………。

静かにお湯に手を浸して、ほむらちゃんの胸に手を置きます。

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:55:23 ID:B/0zttL20
QBめ、そういうことか

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:56:06 ID:/Q1ON6yU0
涙がこぼれそうになるのをこらえて、すぐに手を離しました。

まどか「ほむらちゃん…………」

…………ムリみたい。

目から涙がボロボロと流れていくのを感じます。

まどか「ほ、ほむらちゃぁん………ひっ、ぅぐ、やだよお………」

何で……?こんな、ことに……?

まどか「ほむらちゃん、ほむらちゃぁん、ほむらちゃぁん……!!」

浴槽に落ちるように飛び込んで、ほむらちゃんの身体を抱きしめます。

花びらのような身体を抱きしめて、わたしとほむらちゃんの身体が浴槽の底について。

そのまましばらくぬるいお湯の中で身体を重ねながら、………。

ゆっくりとほむらちゃんの顔に手を置いて、開いたままだった目を閉じさせます。

ほむらちゃんの眠った様な顔を見ながらわたしもまぶたを下ろします。

これ、夢だよね………。

このまま寝ちゃえば、朝にはほむらちゃんがいて、きっとわたしに微笑んでくれるんだ。

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/28 23:57:43 ID:z074H76G0
まさか…秀吉の罠か!!

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:00:07 ID:O4xl6N+a0
まどか「…………痛っ?」

お尻に何かが刺さったような感覚。

浴槽の底を探ると、何かの欠片のようなものが手のひらを刺激しました。

慎重に拾い上げて、涙で霞む目を拭ってからそれを見つめます。

これ、は………。

まどか「ソウルジェム、の、欠片……?」

…………ほむらちゃんのだ。

粉々になってても、分かっちゃう。

またあふれそうになる涙をこらえて、浴槽から上がりました。

ほむらちゃんのことを考えるだけであたまが真っ白になりそうな気がして、怖くて。

ゆっくりとさやかちゃんに近づきます。

まどか「!」

さやかちゃんの左手の下に何か光るものが見えた気がしました。

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:00:33 ID:PLu4Jr5M0
どういうことだよォ~~~~!!

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:02:23 ID:C3f3o0J+0
さやかsideで詳細はわかるだろうが、どう考えてもQBの罠
銃を渡した伏線もあっただろ

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:03:13 ID:O4xl6N+a0
まどか「……ごめんね、さやかちゃん」

左手をどかしてそれを見ます。

まどか「あっ、」

ソウルジェム。

それに、綺麗な水色だったはずのさやかちゃんのソウルジェムは深い藍色に染まっていました。

穢れきってるんだ……。

ソウルジェムに穢れが溜まるとーーーほむらちゃんは、何て言ってた?

誰かの鼓動が聞こえた気がして、さやかちゃんの胸に手を当てます。

----トクン、トクン。

生き、てる。

まどか「………?」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:03:47 ID:ocu+kZAO0
というか指輪状態のソウルジェムを打ち抜く腕がさやかにあるのか?

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:04:03 ID:PLu4Jr5M0
きゅうべぇ、お前かよォ~~~?!

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:05:33 ID:O4xl6N+a0
わずかな違和感をさやかちゃんの胸においた手に感じます。

これは…………。

まどか「グリーフシード、だよね…」

これを使えば、さやかちゃんは助かるのかな。

でも、さやかちゃんは、ほむらちゃんを…………。

まどか「わたし、どうすればいいの…………?」

また涙がこぼれます。

まどか「助けてよ、ほむらちゃん…………」

sideまどか、了。

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:08:07 ID:Hgo0mvrU0
かまわん、続けろ

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:10:20 ID:Xhnq8sgy0
はやくしろください

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:12:12 ID:O4xl6N+a0
ということで一旦終了です。

sideさやかはどっかのSSまとめサイト様にこれが載ったらあげようと思っとります。

早くても2,3日後かな?というかまだ書きあがってないので……

とりあえず、いろいろ至らない節もあったと思いますが、見てくださってありがとうございましたっ!

あ、あと腹パン少女の人とは別人どす。

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:13:40 ID:WLkw6DZX0
いったん終了とかどんな生殺しだよ!
乙。続き待ってる。まとめられなくても待ってる。

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:14:25 ID:HmId94sR0
のくす牧場にあるよ

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:31:15 ID:O4xl6N+a0
支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

とても心が温かくなりました。

とりあえず今日はもう寝て、明日早起きして続きを書こうと思いますっ。

明日か明後日には上げられる、といいなあ。

それでは、おやすみなさい~

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/29 00:41:32 ID:PLu4Jr5M0
くっそォ~~~
ずっと支援してきた俺はどうなるんだよォ

嘘だと言ってよバーニィ~~~

引用元http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1301315088/